【ウサギの災害時の避難について】必要な持ち物や事前に準備しておくことは?

ウサギ ペットの防災
ウサギ

災害時の動物を連れての避難のやり方について、今回はウサギの場合の解説をさせていただきます。

ウサギは犬猫と違って草食動物であり、犬猫とは違った点で気を付けなければならないことも多くあります。さっそく解説させていただきます。

ウサギ
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ウサギという動物について

避難の準備の前にまずウサギの体質・性質についてを考えましょう。

ウサギは突然死が多い動物としてよく知られています。

ウサギは草食動物なのでとても消化管が長く、常に腸の中を動かしている動物です。そのため、何かストレスをうけたりすることで容易に食べなくなる・お腹が動かなくなる「食滞」という状態になってしまいます。

この状態になってしまうとひどい場合は数日で亡くなってしまうことも珍しくありません。

また草食動物ゆえに自然においては肉食動物から常に狙われる存在であることから、弱った姿はギリギリまで表に出さずに我慢するという性質があります。

今朝から突然呼吸が荒くなったというウサギのレントゲンを撮影し、肺に腫瘍ができていて数日でなくなってしまったということも少なくありません。

そして、大きな音や自分の身に危険が迫るとアドレナリンという体を興奮させるホルモンを大量に分泌します。このアドレナリンの過剰分泌が心臓や腎臓に急性に負担をかけることで心停止などを引き起こしたりします。これをアドレナリンショックといいます。

これら性質はペットとして飼われているウサギも同様にもっています。

災害時というものはウサギが突然死してしまう出来事が起こる可能性がとても多いです。

災害時においてウサギの飼い主としてもっとも大切なことは「ストレスをなるべく減らす」ということになります。

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災害時にそなえて準備しておくもの

ウサギ ケージ
ウサギ ケージ

①キャリー、ゲージ

災害時において基本的にウサギはキャリーで避難させることになります。もし車で避難する場合に車内にゲージを入れられるスペースがあるのであれば、ゲージで生活させたほうが空間の確保ができてよりベストです。

キャリーは排泄物の処理もかねて下が網やスノコ状になっているタイプがおすすめです。

また、全てが金網タイプのケージであれば給水機もとりつけることができます。

②ペットシーツ

ゲージにトイレがついている場合でも、キャリーの下に排泄物を落とすタイプでも用意しておきましょう。ウサギは特に糞の排泄がとても多いです。

ゲージ内が汚いと、ストレスが溜まったり、皮膚の感染症にもつながります。

③食べなれている牧草/チモシー、ペレット

牧草はウサギの主食です。極端な話、ウサギは牧草を食べていれば栄養学的には賄えます。

 

ペレットはあくまで栄養補給・嗜好品となりますのでストレスで牧草を食べなくなった場合に備えて準備しておけるといいでしょう。

牧草自体はかなり軽いですので、ジップロックにいれたり真空パックにするとかさばりません。

④水入れ

なるべくならゲージにとりつけられる水入れを用意しておきましょう。振動等で水がこぼれてゲージが汚れてしまうと不衛生になってしまいます。

⑤ゲージにかけられる布

布をゲージにかぶせると外からの刺激を遮断し、ウサギを落ち着かせることができます。

避難したばかりの時は布をかけてしばらくゆっくりさせてあげた方がいいでしょう。寒い時の保温効果にもつながります。

なるべくであればウサギや飼い主の匂いがついたものを用意してあげられるとよりストレス軽減つながります。

⑥バスタオル

ウサギを移動させるときに、バスタオルで包むことでウサギも落ち着きますし、暴れた時でもクッションとなるので骨折を防ぐことができます。

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避難所と車での避難どちらがいいか

ウサギの環境ストレスを考えると知らない人や動物がいて、生活音も多くなる避難所生活よりは家族だけがいる空間である車での避難の方がストレスは感じづらいとは思います。

また、避難所生活では伝染病にかかるリスクも高くなります。

ただ、車での避難でのデメリットとして

・自分たちで災害時の情報を取得しなければいけない

・物資の調達や安全確保のために移動をしなければならず、移動のストレスがある

・車内にスペースを確保する必要がある

・車内に臭いが充満しやすい

などがありますので、どちらがいいのかはあらかじめ決めておいた方がいいでしょう。

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避難におけるウサギの準備

子うさぎ
子うさぎ

・抱っこに慣れさせる

ウサギを避難させるときにどうしてもキャリーに移したり、ゲージから一時的にだす場面がでてくると思います。

ウサギの中にはとても抱っこが嫌いなタイプもいます。抱っこを嫌がり暴れた衝撃で足や背骨を骨折してしまうとう事故もよくありますのでなるべく抱っこには慣れさせるといいでしょう。

ウサギは目を隠すと大人しくなりますので、片方の手で目を隠して、もう片方の手でお腹をやさしくもって背中を飼い主のお腹に添わせる形で抱っこをするとおとなしくなります。

・キャリーに慣れさせる

ウサギであれば犬猫と違って病院に行く機会も少ないので、キャリーに入ったことのないという子もいると思います。

ただ、災害時に急に入ったこともないキャリーに入れようとすると暴れて手が付けられなくなったり、最悪の場合は突然死してしまうこともあります。

抱っこができるようになったら普段からキャリーに入る訓練をさせましょう。

・普段から牧草主体で与える

ウサギは歯が生涯伸び続ける動物です。

嗜好性が高いからといってペレットばかり与えてしまうと歯が削れず不正咬合につながります。不正咬合が起こって食滞につながることがあるので注意しましょう。

また、ペレットは牧草よりもカロリーが高いので与えすぎは肥満にもつながります。

・オスメスのつがいで飼わない

ウサギの繁殖能力はとても高く、交尾も数秒~数分終わります。

飼い主が目を離した一瞬の隙に交尾をしてしまう場合もあります。

つがいで飼っていて知らないうちに交尾をしていて、知らないうちに産んでいたという話もよく聞きますので、基本的につがいで飼わないようにしましょう。災害時にスペースを確保できないという問題もでてきます。

また「ウサギは寂しいと死んでしまう」とう言い伝えがありますが、基本的にウサギは単独行動を好み、縄張り意識も強い動物ですのでできれば多頭飼いはさけたほうがいいでしょう。

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まとめ

ウサギの避難について解説させていただきました。繰り返しお伝えしますがウサギはストレスに弱い動物です。

災害時は人もウサギもストレスとの戦いになりますので平常時にしっかりと準備を行い、災害時でも乗り切れるようにしましょう。

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