「プラチナ積立はやめとけ」——検索するとこんな言葉が出てきます。本当にやめたほうがいいのでしょうか。
この記事では、2014年11月から田中貴金属でプラチナ積立を11年8ヶ月続けてきた私の購入記録と損益を、数字を隠さずそのまま公開します。先に結論を言うと、2026年7月18日時点の評価損益は**+420,247円(投資額のほぼ2倍)**です。
結論:11年やった損益はこうなった
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 積立期間 | 2014年11月〜2026年7月(141回) |
| 累計投資額(手数料込み) | 422,925円 |
| 保有量 | 94.72769g |
| 時価評価額(2026年7月18日時点) | 843,172円 |
| 評価損益 | +420,247円(+99.4%) |
| 年利換算(IRR) | 約11.5% |
月々1,050円〜3,105円という少額の積立でも、11年続けると保有量は94.7g。プラチナウィーンコイン(1オンス=約31.1g)に換算して約3枚分になりました。
利回りについて補足すると、積立は資金を少しずつ投入していくので、「+99.4%を11年で割る」という計算は正しくありません。各回の投入時期を考慮したIRR(内部収益率)で計算すると年利約11.5%。少額の自動積立を放置していただけの結果としては、十分すぎる数字だと思っています。
ちなみに前回この記事を更新した2021年4月時点では、投資額229,200円に対して評価額273,445円、含み益は+44,245円でした。この5年で含み益は約10倍になっています。
「プラチナ積立はやめとけ」と言われる4つの理由と、11年やった実感
田中貴金属の積立手数料は、月々の積立額3万円未満で2.5%(3万円以上2.0%、5万円以上1.5%)。年会費1,100円はネットサービス利用なら無料です。
たしかに投資信託などと比べれば高い料率です。ただ実額で見ると、私が11年8ヶ月で払った手数料は合計11,925円、累計投資額の約2.8%。月3,000円の積立なら手数料は月75円です。「やめとけ」と言い切るほどのコストかは、この実額を見て判断してほしいところです。
プラチナは金と違い、宝飾品に加えて自動車の排ガス触媒など工業需要の比率が高く、景気や自動車産業の動向で価格が大きく動きます。実際、積立を始めてからの数年間は含み損の時期もありました。
一方で、不安定だからこそ一括購入ではなく積立(ドルコスト平均法)が活きます。私の平均取得単価は手数料込みで4,465円/g。2026年7月時点の単価8,901円/gの約半分で仕込めていたことになります。
これは事実です。プラチナは持っているだけでは何も生まず、リターンは値上がり益だけ。だからこそ、生活資金や近く使う予定のあるお金を回すのは絶対にやめたほうがいいです。私は「なくても困らない月3,000円」だけを回してきました。
貴金属は小売価格と買取価格に差(スプレッド)があるため、買った瞬間は必ずマイナスからのスタートになります。当日の小売価格・買取価格は田中貴金属の公表価格で確認できます。
つまり短期売買にはまったく向きません。数年〜10年単位で持つ前提の仕組みです。
11年8ヶ月の購入記録と損益推移
月々の積立額の変遷です。金額の変化は手数料改定によるものです(2019年7月に月3万円未満の手数料が2.5%に引き下げ)。
| 期間 | 月額(手数料込み) | 回数 | 投資額 |
|---|---|---|---|
| 2014年11月〜2015年4月 | 1,050円 | 6回 | 6,300円 |
| 2015年5月〜2019年6月 | 3,105円 | 50回 | 155,250円 |
| 2019年7月〜2026年7月 | 3,075円 | 85回 | 261,375円 |
| 合計 | — | 141回 | 422,925円 |
損益の推移は次のとおりです。

| 時点 | 累計投資額 | 保有量 | 評価額 | 評価損益 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年4月 | 229,200円 | 59.04663g | 273,445円 | +44,245円(+19.3%) |
| 2026年7月18日 | 422,925円 | 94.72769g | 843,172円 | +420,247円(+99.4%) |
この5年の伸びは、ほぼプラチナ価格そのものの上昇によるものです。グラム単価は4,631円→8,901円と約1.9倍。特に2025年以降の急騰が大きく効いています。逆に言えば、今後も上がり続ける保証はどこにもない、ということでもあります。
田中貴金属(旧G&Pプランナー)の使い勝手
私が使っているのはネット専用の「G&Pプランナー」です(2019年に店頭申込の口座と「田中貴金属の純金積立」に一本化されました)。11年使った実感は次のとおりです。
- 月々3,000円から1,000円単位で設定でき、金・プラチナ・銀から選べる
- 一度設定すればあとは完全に自動。この11年、操作らしい操作はほとんどしていない
- マイページでいつでも保有量と時価評価額を確認できる
- 貯めたプラチナは地金やコインで現物受け取りもできる
実のところ、この記事を更新するために5年ぶりぐらいに画面ひらきました・・・
純金積立・プラチナ積立のはじめかた
男なら一度は憧れる財宝の入った宝箱。
いつの日か生まれる子供か孫に自慢するために、安易にはじめたプラチナ積立。手数料が高いから「やめとけ」という意見もありますが、現物で持てる魅力はつきません。はじめるか悩んでいる方は以下の記事を参考にしてみてください。
ちなみに私は、なぜプラチナなのかというと、金はみんなやってるし、水素触媒とかで一発当狙えないかということでプラチナ積立を選びました(笑)
まとめ
- 11年8ヶ月・141回の積立で、422,925円が843,172円に(+99.4%、年利換算約11.5%)
- 「やめとけ」と言われる理由(手数料・価格変動・無利息・スプレッド)はどれも事実。ただし「なくても困らない少額」を「10年単位」で積み立てるなら、どれも致命傷にはならないというのが11年続けた実感
- 向いていないのは、短期で増やしたい人・生活資金を回そうとする人
- 向いているのは、月数千円を長期間ほったらかしにできる人
※本記事は私個人の運用実績の記録であり、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任でお願いします。
※損益・保有量は田中貴金属マイページに表示された2026年7月18日時点の時価評価にもとづきます。手数料は田中貴金属公表の料率(2026年7月時点)です。





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