日本人の約4割は花粉症!?春に注目される花粉症の対策銘柄を紹介

花粉症金融

2月中旬あたりから日本中で多くの人を悩ませる花粉症。なんと日本の人口の約4割、世界人口の約2割が花粉症持ちだともいわれます。

花粉症対策は、2月上旬〜3月下旬あたりまで上がりやすいテーマ。そこでこの記事では、花粉症対策銘柄についてまとめます。

ちなみに2020年以降は感染症対策の関係でマスク銘柄が急騰しやすくなっています。花粉症対策銘柄としてこの記事でも取り上げますが、扱いには注意してください。

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花粉症とは?

花粉症とは「スギやヒノキなどの植物の花粉が体内に入ることで引き起こされるアレルギー症状」を指します。

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 目のかゆみ
  • 皮膚炎

春だけ症状が出る人が多いため、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。

とはいえ秋の花粉症に代表されるように、一口に花粉症といっても花粉の種類はさまざま。夏の「イネ」「シラカバ」、秋の「ブタクサ」「ヨモギ」など、人によってはすべての花粉に反応しているケースもあります。

通年を通して花粉症対策グッズは需要があるといえるでしょう。

日本人の4割は花粉症

2019年に行われた全国の耳鼻咽喉科医師とその家族を対象とした調査結果によると、花粉症の有病率は次のようになっています。

  • アレルギー性鼻炎の人の割合:49.2%
  • 花粉症の人の割合:42.5%
  • スギ花粉症の人の割合:36.8%

「花粉症っぽいな」と自覚はあっても病院にいくほど酷くない人も多いはず。よって”少なくとも”4割の日本人が花粉症と考えてよいでしょう。

上記の調査は1996年と2008年にも行われていますが、調査のたびに有病者数は増加しています。まさに花粉症は国民病といえますね。

2022年の花粉飛散量は例年並からやや多い予想

アレルギー性鼻炎薬「アレジオン」を販売するエスエス製薬の花粉情報によると2022年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は例年並〜やや多い予想です。

他の予報サイトを見ても、飛散量を少なく見積もっているところは見当たりません。

花粉症持ちの方には嫌なニュースではありますが、今年も花粉症グッズの売れ行きは心配なさそうです。

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花粉症対策銘柄とは?

花粉症対策銘柄とは、以下のような商品・サービスを取り扱う企業の株を指します。

  • アレルギー性鼻炎の症状を抑える薬
  • マスク
  • 空気清浄機
  • 目薬
  • 花粉症対策メガネなどの対策グッズ
  • 花粉症によいといわれる食品
  • 上記を扱うドラッグストア

だいたい1月に物色されはじめ、4月にピークアウトする傾向があります。

ただし、最近のマスク関連銘柄には注意が必要です。

2020年以降、マスク関連株のうち、とくに時価総額の少ない株は値動きが激しくなっています。2020年1月末あたりから急騰と暴落を繰り返してチャートが歪んでいる銘柄は、状況が落ち着くまで避けたほうが無難です。

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花粉症対策銘柄一覧

コード企業名内容
2269明治HDアレルギー性鼻炎薬や乳酸菌R1
3046ジンズ花粉症対策メガネなどの機能性メガネ
3088マツキヨココカラ&カンパニードラッグストア
3105日清紡HDマスク
3107ダイワボウHDマスク
3109シキボウマスク
3141ウエルシアHDドラッグストア
3514バイリーン医療用マスク
3593ホギメディカルマスク
3604川本産業マスク
4151協和キリンアレルギー性鼻炎薬。情報サイト「花粉症ナビ」も運営
4452花王衣類の花粉ガードスプレー
4507塩野義製薬アレルギー性鼻炎薬
4523エーザイアレルギー性鼻炎薬
4527ロート製薬花粉症対策目薬「アルガード」
4536参天薬点眼薬「サンテAL」
4537エスエス製薬アレルギー性鼻炎薬
4551鳥居薬品舌下減感作療法薬「シダトレン」
4912ライオン衣類の花粉ガードスプレー
4951エステー花粉バリアスプレー
4967小林製薬鼻洗浄液「ハナノア」、洗眼薬「アイボン」
4985アース製薬花粉ガードスプレー「アレルブブロック」
4998フマキラー花粉ガードスプレー「アレルシャット」
6367ダイキン空気清浄機
6753シャープ空気清浄機
7649スギHDドラッグストア
8113ユニ・チャームマスク。超立体マスクが人気
9989サンドラッグドラッグストア

ここからは、上記のなかで注目銘柄を抜き出して紹介します。なお情報はIRBankおよびSBI証券のサイトから取得しました。(2022年1月時点)

【4967】小林製薬:「ハナノア」「アイボン」など

  • 市場:東証1部(化学)
  • 配当利回り:0.86%(6月、12月配当)
  • PER/PBR:36.98倍/3.84倍

鼻うがい用の洗浄液「ハナノア」や洗眼薬「アイボン」などで有名な小林製薬。マニアックかつ確実に需要が存在するニッチな分野を攻めるのが得意な会社として有名です。ちなみに芳香消臭剤で国内首位。

花粉症に特化するというよりは花粉症対策にもなる商品を幅広く手がけているのが特徴で、業績は堅調です。毎年春の花粉症シーズンになると上昇しやすい銘柄の1つです。

【3088】マツキヨココカラ&カンパニー:ドラッグストア大手

  • 市場:東証1部(小売業)
  • 配当利回り:1.72%(3月、9月配当)
  • PER/PBR:15.32倍/1.67倍

駅ビルや住宅街近郊をメインに店舗を構える都市型ドラッグストア大手。2021年10月にココカラファインと経営統合しました。

アプリを使ったポイント戦略で、デジタル会員数は1200万人を突破。花粉症シーズンにも幅広い花粉症対策商品を販売しています。

【2269】明治HD:乳酸菌で体質改善期待

  • 市場:東証1部(食料品)
  • 配当利回り:2.22%(3月、9月配当)
  • PER/PBR:11.43倍/1.59倍

乳製品やお菓子で国内首位の食料品メーカー。健康志向に応える商品を多く出しており、海外展開にも力を入れています。

明治HDはアレルギー性鼻炎薬のほかに、機能性ヨーグルト「R1」を扱っています。腸まで届く乳酸菌で腸内環境を改善すると、免疫バランスが整って花粉症になりにくい体になる…ということで、花粉症対策銘柄としてよく名前が上がる銘柄です。

【4551】鳥居薬品:アレルゲン免疫療法薬「シダトレン」

  • 市場:東証1部(製薬品)
  • 配当利回り:1.52%(6月、12月配当)
  • PER/PBR:27.66倍/0.77倍

スギ花粉のアレルゲン免疫療法薬「シダトレン」を扱う会社です。アレルゲン免疫療法とは、アレルゲンを少しずつ投与して体をアレルゲンに慣らし、長期的にアレルギー症状を和らげる療法です。鳥居薬品は「シダトレン」や小児向け「シダキュア」を含めたアレルギー分野が伸びており、花粉症対策関連として注目できます。

【4985】アース製薬:花粉ガードスプレー

  • 市場:東証1部(化学)
  • 配当利回り:1.95%(12月配当)
  • PER/PBR:15.46倍/2.0倍

入浴剤や防虫スプレーで有名な大塚製薬のグループ会社。花粉ガードスプレー「アレルブロック」を扱っています。メインは入浴時や虫ケアグッズの会社ですが、花粉ガードはとくに女性や子供向けとして人気なので、関連株は見ておいて損はないでしょう。

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まとめ

花粉症対策銘柄が盛り上がり始めるのは2月上旬〜3月下旬にかけて。テーマとして地味なため一斉に関連株が盛り上がるわけではありませんが、今後も息の長いテーマです。

この機会にぜひチェックしてみてください。

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