災害に備えて非常食を買っては見たものの、食べる機会がなく放置していませんか?
そんな人におすすめなのが、株主優待を利用したローリングストックです。
今回は、保存食・非常食がもらえる株主優待銘柄10選をご紹介します! 比較的安定している銘柄をリストアップしているので、ぜひ参考にしてください。
ローリングストックとは?
ローリングストックとは、日常的に非常食を食べては買い足し、常に新しい非常食を備蓄しておくことです。
災害に備えて非常食や保存食を備蓄している家庭が多いですよね。しかし、非常食というと「賞味期限が近づいて慌てて消費した」や「気付いたら消費期限が過ぎていて廃棄した」となりがち。
”量の確認”と”入れ替え”の意味でも、ローリングストックを意識して定期的に備蓄食料を食べる習慣は大切です。
ローリングストックに最適!非常食・保存食がもらえる株主優待銘柄
「ローリングストックを意識して日常的に非常食を食べよう!」と言われても、そんな習慣をすぐに作れる人ばかりではありませんし、買い足すのも面倒です。
そこで、株主優待の商品で非常食・保存食をもらえる銘柄を探してみました!
緊急時に備えておいた方がよい食料品目は以下の通りです。
- 水
- 主食(ご飯、パンなど)
- レトルト食品・缶詰
上記のラインナップに入る商品がもらえて、かつ業績も安定している銘柄を紹介します。
なお、必要になる非常食の量や、すぐに購入できるおすすめ商品の情報は「緊急時用の必要な非常食の量は?これから準備する方におすすめ!」をご覧ください。
※以下、情報はすべて2021年7月時点のものです。
水:TOKAIホールディングス(3167)
市場(業種) | 東証1部(卸売業) |
株価 | 903円 |
優待獲得株数 | 100株〜 |
権利確定月 | 3月/9月 |
優待内容 | 天然水(500ml)12本など |
配当利回り | 3.32% |
水は非常食に必須! この銘柄では1年間で100株で12本、300株で24本もらえます。QUOカードなど他の選択肢が選べるのも良いですね。
TOKAIホールディングスはLPガスや情報通信、建設、宅配水などを手掛ける会社です。名前の通り東海地方が地盤に幅広い事業を展開しています。
ここ10年の業績は横ばい。水がもらえる銘柄は多くありますが、TOKAIホールディングスは配当利回りも悪くなく、長期で持ちやすい銘柄といえるでしょう。
パックご飯:サトウ食品(2923)
市場(業種) | 東証2部(食料品) |
株価 | 5,080円 |
優待獲得株数 | 100株〜 |
権利月 | 10月 |
優待内容 | 自社製品詰合せ(餅・米飯):1,000円相当〜 |
配当利回り | 0.59% |
パックごはんとお餅の詰め合わせがもらえます!パックご飯はフライパンで炒めるだけでも食べられるので、カセットコンロとセットで備蓄しておきたい保存食です。
サトウ食品は、言わずと知れたお餅と包装ご飯のトップメーカー。株主優待でも、保有株数に応じて『サトウのごはん』『サトウの切り餅』がもらえます。
餅と聞くと「売れてるの?」と心配になりますが、リーマン・ショックから右肩上がりで売上を伸ばしており、直近も巣ごもり需要で好調のようです。
ただし、ここ1年でスルスルと株価が上がってしまっているのがネック。出来高も非常に少ないため、買うタイミングは慎重に見極めたいところです。
パンの缶詰:サンセイランディック(3277)
市場(業種) | 東証1部(不動産業) |
株価 | 861円 |
優待獲得株数 | 200株以上〜(1年以上保有) |
権利月 | 6月 |
優待内容 | カタログギフトでパンの缶詰など |
配当利回り | 2.9% |
手軽に食べられる炭水化物・パンの缶詰がもらえます!パンの缶詰はスーパーでなかなか買えないため、株主優待でもらえるのは嬉しいですね。
ただし、パンの缶詰は200株を1年以上継続保有した場合の優待で、1年未満・200株未満ではクオカードになります。
サンセイランディックは権利関係が複雑な不動産を買い取り、調整後に再販する不動産会社です。底地・借地問題などの訳ありな土地専門。利益率が下がっていたようですが、直近は回復しつつあるようです。
レトルト食品:ヒロセ通商(7185)
市場(業種) | 東証ジャスダック(証券・商品先物取引業) |
株価 | 2,348円 |
優待獲得株数 | 100株〜 |
権利月 | 9月 |
優待内容 | 自社キャンペーン商品詰め合わせ(1万円相当〜) |
配当利回り | 1.32% |
自社キャンペーン商品のなかにレトルトカレーやレトルト丼、パスタソースなどが入っています。正直、詰め合わせにはまったく欲しくないグッズも含まれてはいるのですが、100株で1万円相当がくるため食品狙いで買っても旨味はあります。
ヒロセ通商はFX事業を行っている会社です。あまり有名な業者とはいえなせんが、サービスは好評のようです。業績も右肩上がり。株主優待好きには人気の銘柄です。
缶詰:極洋(1301)
市場(業種) | 東証1部(水産・農林業) |
株価 | 2,952円 |
優待獲得株数 | 100株〜 |
権利月 | 3月 |
優待内容 | 自社製品詰合せ:2500円相当〜 |
配当利回り | 2.71% |
サバ缶やツナ缶など水産物の加工食品がもらえます。料理に使える水産物の缶詰は、ローリングストックもしやすいのでおすすめです。
極洋は、水産品の貿易や業務用・家庭用の加工食品などを手掛ける会社。商品のラインナップを見ると、スーパーでよく見かける商品がちらほらあります。
業種としてここから大幅な伸びは期待できないものの、株価・業績ともに底堅い動きをしています。
缶詰:マルハニチロ(1333)
市場(業種) | 東証1部(水産・農林業 ) |
株価 | 2,403円 |
優待獲得株数 | 100株〜 |
権利月 | 3月 |
優待内容 | 自社製品詰合せ |
配当利回り | 1.66% |
極洋と同じく自社製品の缶詰がもらえます。自分ではなかなか購入しないような、お高めの缶詰が欲しい人におすすめです。
マルハニチロは漁業・養殖、畜産、サプリ販売と海産物の加工以外にも幅広く事業を展開しています。海外への進出にも前向き。
ただ売上高は2018年頃から緩やかに下っており、株価もつられて落ちています。底値圏と見るべきか、判断がわかれるでしょう。
食品カタログギフト:オリックス(8591)
市場(業種) | 東証1部(その他金融業) |
株価 | 1,900円 |
優待獲得株数 | 100株〜 |
権利月 | 3月 |
優待内容 | カタログギフト |
配当利回り | 4.14% |
カタログギフトのなかからレトルト食品や缶詰などが選べます。グループの施設も割引になるため、優待内容はお得。配当利回りが高いのもポイントです。
オリックスは、リースや不動産、保険、宿泊施設、空港運営など多角的に事業を展開している会社。ただし、事業のラインナップを見てわかるように事業の多くが景気に左右されます。おすすめ銘柄ではありますが、景気敏感株なので景気動向には注意してください。
レトルト食品:明治ホールディングス(2269)
市場(業種) | 東証1部(食料品) |
株価 | 6,790円 |
優待獲得株数 | 100株〜 |
権利月 | 3月 |
優待内容 | 自社グループ製品詰合せ:2,000円相当〜 |
配当利回り | 2.32% |
明治のお菓子やレトルトカレーなどの詰め合わせがもらえます。1株が高いので買いづらいですが、商品の味は確実です。また未開封のお菓子は半年から1年と賞味期限が長いため、保存食としても活用できます。
明治ホールディングスは、お菓子や乳製品、レトルト食品の大手。健康食品や医薬品を手掛けています。ただライバルも多い厳しい業界のため、ここ数年は売上高が下がっています。小幅な増益は維持していますが、チャートを見るとかなり入りにくい形です。
とはいえ、先行きを悲観して株価が下がれば、相対的に優待と配当のうまみも増します。ひとまずウォッチしておきたい銘柄です。
カップ麺:日清食品ホールディングス(2897)
市場(業種) | 東証1部(食料品) |
株価 | 8,000円 |
優待獲得株数 | 100株〜 |
権利月 | 3月/9月 |
優待内容 | 自社グループ製品詰合せ:3,000円相当〜 |
配当利回り | 1.63% |
即席麺やお菓子、シリアルなどがもらえます。3年以上の保有で優待の内容がさらに豪華に。日清も1株が高いですが、カップ麺はいくらあっても困りませんよね。
日清食品は、圧倒的なブランドイメージを誇る即席麺の先行者です。スナック菓子メーカーの湖池屋を買収するなど、投資も積極的。カップヌードルを含めて一部商品を値上げしましたが、それでも売上高に影響しないブランド力には安心感があります。株価も長期では右肩上がりのため、資金が許すなら投資してみたい銘柄といえるでしょう。
救急セット:日本ドライケミカル(1909)
市場(業種) | 東証1部(機械) |
株価 | 1,834円 |
優待獲得株数 | 100株〜 |
権利月 | 9月 |
優待内容 | 防災用品など |
配当利回り | 1.64% |
救急セットや本格的な保存食、非常用のトイレセットなどから選択できます。救急セットも日常で使えば補充が必要になるため、優待でもらえると嬉しいですよね。
日本ドライケミカルは防災設備の大手で、消火器や火災報知設備などを手掛けています。防災関係は今後も市場がなくなる可能性は少ないため、長期で持ちやすい銘柄ではないでしょうか。
まとめ
災害用の備蓄に使える優待銘柄10選を紹介しました。
- 水:TOKAIホールディングス(3167)
- パックご飯:サトウ食品(2923)
- パンの缶詰:サンセイランディック(3277)
- レトルト食品:ヒロセ通商(7185)
- 缶詰:極洋(1301)
- 缶詰:マルハニチロ(1333)
- 食品カタログギフト:オリックス(8591)
- レトルト食品:明治ホールディングス(2269)
- カップ麺:日清食品ホールディングス(2897)
- 救急セット:日本ドライケミカル(1909)
定期的に備蓄を消費するローリングストックでは、保存食・非常食の味も大切!
今回紹介したものはどれも味に定評があるものばかりですので、ぜひ検討してみてくださいね。
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